小劇場の初観劇FAQ

このFAQは、小劇場での観劇がはじめての方や、
あまり馴染みがない方に向けて作成したものです。

「何をどうすればいいの?」「ちょっと不安…」といった、観劇前のさまざまな疑問に、
少しでもお答えできればと考えています。


ここでご紹介する内容は、当団体の経験や運営実績に基づいてまとめたものです。
できるだけ多くの公演に共通する内容になるよう気を配っていますが、
すべての団体や作品に当てはまるものではありません。
作品の内容や会場のルールなどは団体ごとに異なるため、詳細は各公演の案内をご確認ください。

観劇がちょっと楽しみになる、そんなヒントになれば幸いです。

07 上演中のマナーと注意事項

上演中の会話は厳に慎んでいただいております。小劇場では少しの声でも俳優や周囲のお客様に聞こえてしまいます。

どうしても伝えたいことがある場合でも、終演後にお話しいただくようお願いいたします。

たとえ音が出ていなくても、スマートフォンの明かりは周囲の方の視界に入ってしまいます。

暗い客席では画面の明かりが非常に目立ち、観劇の集中を妨げてしまいますので、上演中は電源をお切りください。

体調管理のための飲み物(静かに飲める蓋付きペットボトルなど)は、周囲に配慮したうえでご利用いただけます。

ただし、ゴクゴクと音が出るものや、炭酸・アルコール類はご遠慮ください。咳止めや水分補給が目的であれば、最小限にとどめましょう。

はい、大歓迎です。
コメディやユーモアのある場面では、お客様の笑いが作品の一部となり、俳優のテンポや空気感にも影響を与えることがあります。遠慮せず自然に笑っていただいて大丈夫です。

ただし、思わず手をたたくなどの大きな音は、セリフの聞き取りを妨げ、周囲のお客様の迷惑になる場合があります。
また、言葉を声に出してのツッコミなどはご遠慮ください。

観劇の楽しさをみんなで分かち合えるよう、ほどよいリアクションを心がけていただけると嬉しいです。

上演中の退席はなるべくお控えいただきたいですが、体調の都合などやむを得ない場合は、できるだけ静かにお席を離れてください。

会場外の御手洗についてはスタッフがタイミングを見てご案内する場合もあります。再入場の際は、スタッフの指示に従ってください。

上演が中断されることはありませんが、非常に目立ち、周囲のお客様の集中が途切れてしまいます。

必ず開演前に電源を切ってください。もし鳴ってしまった場合は、すみやかに電源をオフにし、できるだけ静かに対応をお願いいたします。

演者の登場時に掛け声や拍手をすることは、基本的にご遠慮いただいています。
物語の世界観を大切にするため、ご理解とご協力をお願いいたします。

ただし、声援が歓迎される「応援上演回」や、演出の一部として観客との会話が組み込まれている場合もあります。
主催団体の案内やルールに従ってお楽しみください。

作品の流れを妨げないタイミングでの拍手は歓迎されます。
ただし、他の演芸のようにメインキャストの登場時に拍手をする文化は、演劇では一般的ではなく、作品の雰囲気を損ねてしまうことがあります。

物語の閉幕時や、カーテンコールの際など、作品をお楽しみいただけた際の拍手は、舞台上の演者にとって何よりの誉れとなります。

ご無理なさらず、静かにご退席ください。
足元にお気をつけて、なるべく客席の後方や壁際からそっとご移動いただけると助かります。


万が一、動けないほど具合が悪い場合は、手を挙げるなど会場内のスタッフにお知らせください。できる限りの対応をいたします。

できるだけ最後まで集中して楽しんでいただけると、演者にとってとても励みになりますが、どうしても眠気が…ということもありますよね。


観劇中の客席の様子は、意外と舞台上からも見えていますし、周囲のお客様にも伝わることがあります。
せっかくの舞台ですので、できるだけしっかり睡眠を取ってからご来場いただけると嬉しいです。